Natural Diamond|Lab-Grown Diamond

天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンド

近年、ジュエリーの世界でよく耳にするようになった言葉の一つがラボグロウンダイヤモンドです。

天然ダイヤモンドと同じ炭素(C)から作られ、見た目も非常によく似ていますが、誕生する環境や価値の考え方は大きく異なります。

ここでは、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの違いを整理しながら、特にファンシーカラーダイヤモンドとの関係も含めて解説します。

天然ダイヤモンドとは

天然ダイヤモンドは、地球の深部で高温高圧の環境によって形成された鉱物です。

形成される深さはおよそ150km以上。
地球内部で数億年から数十億年という長い時間をかけて結晶化した後、火山活動によって地表近くまで運ばれます。

つまり天然ダイヤモンドは

地球の歴史の中で生まれた鉱物

と言えます。

ラボグロウンダイヤモンドとは

ラボグロウンダイヤモンドは、研究施設や工場の中で人工的に成長させたダイヤモンドです。

主な製造方法は次の2つです。


HPHT法

高温高圧環境を人工的に再現して結晶を成長させる方法

CVD法

炭素を含むガスからダイヤモンド結晶を成長させる方法

どちらも結晶構造は天然ダイヤモンドと同じであるため、外見だけで見分けることは難しい場合があります。

希少性の違い

天然ダイヤモンドは自然の条件が偶然重なって形成されるため、採掘できる量には限りがあります。

さらにファンシーカラーダイヤモンドの場合は

・特定の微量元素
・結晶構造の歪み
・天然放射線

など、より特殊な条件が重なって色が生まれるため、産出量はさらに少なくなります。

一方、ラボグロウンダイヤモンドは製造設備があれば生産することが可能です。

そのため、供給量という観点では天然ダイヤモンドとは性質が異なります。

価値の考え方

天然ダイヤモンドの価値は

・希少性
・色や輝きの美しさ
・市場での需要

など、さまざまな要素によって形成されます。

特にファンシーカラーダイヤモンドでは、色の鮮やかさや個性が重要な価値となります。

ラボグロウンダイヤモンドは美しいジュエリー素材として魅力がありますが、供給量を調整できるという点で、天然ダイヤモンドとは価値の性質が異なります。

ファンシーカラーダイヤモンドとの関係

 天然のファンシーカラーダイヤモンドは、偶然の自然条件によって生まれる希少な宝石です。

ピンク、ブルー、グリーンなどの色は、結晶構造や微量元素の影響によって生まれます。

そのため同じ色名であっても、全く同じ表情の石は存在しません。

この個性こそが、天然カラーダイヤモンドの魅力でもあります。

 

天然とラボグロウンは価値の前提が異なる

 天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドは、見た目は似ていても誕生の背景が大きく異なります。

天然ダイヤモンドは地球の歴史の中で生まれた鉱物。
ラボグロウンダイヤモンドは人の技術によって作られた結晶です。

どちらにもジュエリー素材としての魅力がありますが、天然のファンシーカラーダイヤモンドには自然が生み出した偶然の美しさがあります。

その違いを理解したうえで、自分にとって魅力を感じるダイヤモンドを選ぶことが大切だと私は考えています。

 

著者 嶋直樹(J.C.BAR)

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更新日:2026/3/14

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